嘘と秘密~空白の恋~
「おまたせ」


「じゃ、帰ろっか」


そう言うと、美羽は笑顔を見せた。




「美羽って何色が好きなの?」


校門を出て左に。


仲良く並んで歩きながら俺は訊いた。


「え?突然、何?」


美羽は目を少し見開いて訊いてくる。


「んー、何でだろ?ま、いいじゃん」


「何色かなぁ?…水色も好きだし、ピンクも好き」


あ、ピンク!!


そう言えば、美羽の傘と筆箱はピンクだったな…。


「…でもね、やっぱり黄色かな」


俺の予想と全く違う答えが返ってきた。


「えー!?」


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