嘘と秘密~空白の恋~
俺は叫びに近い声を上げる。


美羽が軽く睨んできた。


あ、すいません…。


でもさ、黄色?


あなた、黄色い持ち物持ってないじゃないか!!


「好きな色なんだけど、あたしには似合わないんだよね」


「美羽は何色でも似合うと思うけど」


「そうかな?」


「そうだよ!!」


俺の頭の中に、黄色いカチューシャをつけた美羽が浮かんだ。


うん、普通に可愛い。


少し幼くなった感じがして。


普段の大人な美羽からは想像できないくらい。


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