嘘と秘密~空白の恋~
後輩よ。


先輩をからかうな。


「私は先輩の言葉に感動したんです。何も泣くほど辛いことは言われてませんよ」


…何だ、そんなことか。


俺の早とちり、勘違い…。


ふぅーとため息をついた。


「じゃ、俺は行くかな。体、気を付けてね」


本郷さんは笑顔で頷いた。


軽く手を振り、俺は保健室を出る。


と、目の前にキレイな顔が立ち塞がる。


「%#&*○●★*!?」


それが何か分からず、言葉にならない言葉を叫んでしまった。


わあ…。


失態…。


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