嘘と秘密~空白の恋~
「もう。二人とも。困ってるじゃん。とりあえずどこうよ」


俺がおどおどしているのに気付いてか、月城さんがそう言った。


落ち着いた笑顔を浮かべながら。


すると二人とも「はーい」と言って、下駄箱へと行った。


って…。


もしかして…!!


二人きり…!?


「ごめんね。邪魔だったでしょ?」


いつも眺めているだけの笑顔が目の前にある…!!


そう思うだけで心臓がうるさい。


見とれそうになりながらも答える。
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