嘘と秘密~空白の恋~
「…みたいね。…ついてこい」


妹と佐田は並んで歩き出した。


…は?


どういうこと…?


俺は意味も分からず二人についていく。


湿気まみれの廊下の床がキュッと音をたてた。




「早く、中、入れよ」


妹に背中を押され、空き教室に体を押し込まれる。


いたっ…。


肉、摘まむなよ…。


妹は前と同じように自分も入ると、鍵を閉めた。


俺は教卓の前に立たされる。


妹と佐田は近くにある机に腰を下ろす。


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