嘘と秘密~空白の恋~
俺は心臓が飛び出そうになった。


声を上げたのは月城さん。


てか、こんな至近距離…。


心臓もつかな…?


俺より少し身長の低い彼女を見る。


「これ、よかったら使って」


顔を真っ直ぐに見ながら渡されたのだけど。


…俺のこと覚えてないのかな…?


話したことはあるんだけど…。


そして渡されたものに首を傾げる。


「その胃腸薬、よく効くの。苦いかもしれないけど」


にこっと笑う月城さん。


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