嘘と秘密~空白の恋~
「やっ、別に体が痛いというわけじゃ…」


「じゃあ、熱があるの?」


間髪入れずに突っ込まれた。


この子の思考回路は一方通行すぎる…。


「考え事してただけだから」


すると月城さんは苦笑いを浮かべた。


「あ、そうなんだ…。ごめんね…。色々勘違いしちゃった。屋上まで来てあんなことする人初めて見たから」


やんわりとけなされた気がする…。


まぁ、月城さんだから許す。


「1年生だよね?何組?」


2つとも答えは知っている。


でももっと話していたい。


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