嘘と秘密~空白の恋~
「サッカーなんだ。…あ、もしかして昼休みにサッカーしてたりする?」


「あ、そうだよ!!」


また嬉しくなる。


知ってたんだ…。


ま、校庭でうるさくされたら気付くか。


「何かみんな楽しそうで羨ましいな。青春て感じ」


月城さんはにこにこしながら言う。


あれが青春…?


ただの遊びだけど…。


「あたしも運動神経がよかったら運動部に入ったのにな」


月城さんが例のホルンという楽器を見ながら言う。


「え、でも月城さんは吹奏楽部の方が似合うよ?」


「そう?」


月城さんは可憐に笑った。

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