嘘と秘密~空白の恋~
周りの歓声、特に男子の声が大きくなった。


俺も叫びたいのをグッと我慢する。


司会者が阿久津姉にマイクを渡した。


「ズバリ、彼氏はいますか?名前は言わなくていいので!!」


「…残念ながらいません…。好きな人も今探しているところです」


「うおおおおおー!!」


雄叫びを越えた気がした。


男子の気持ち悪い喜びの叫びに苦笑いを浮かべる阿久津姉。


もはやアイドルレベルだな。


下手したら、テレビに出てるアイドルより人気あるんじゃ…?


雄叫びが収まってきたら、姉が妹にマイクを渡した。


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