嘘と秘密~空白の恋~
「いませんよ」


歓声が上がる。


俺も周りの男子たちのように雄叫びをあげた。


マジで!!


俺にもチャンスがあるじゃんか…!!


「じゃあ好きな人は…?…あ、名前は結構ですから!!」


…好きな人はいても言わないでしょ。


いることがほとんど全校生徒にバレちゃうし。


のちのち面倒くさいことになるし。


だけどつっきーは…。





「好きな人は……います」


顔を赤らめてそう言った。



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