嘘と秘密~空白の恋~
「ええええー!!」


会場中の生徒はおろか、司会者までもが叫んだ。


演技じゃなくて、まじの方。


好きな人…いたんだ…。


俺の喜びのボルテージが半減した。


好きな人っていうのはたった一人のわけだろ…?


そのひとりに俺がなれているかっていうのは怪しいし。


ほとんどあり得ない。


コクる前から失恋ですか…?


悲しい…。


虚しすぎ…。


「以上、1年生の部でしたー!!投票はよろしくお願いします!!最後にこのお三方に大きな拍手を!!」


すると会場は拍手の音で包まれた。


俺は放心しかけた状態で拍手をする。


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