嘘と秘密~空白の恋~
つっきーは俺の隣に座った。


二人の距離はあの楽器ひとつ分くらい。


近いようで意外と遠い。


「ミスコン終わってから告白されたりしなかった?」


…俺は何で自爆するようなことを…。


つっきーは一瞬、キョトンとした。


「まぁまぁかな。…あたし、好きな人がいるって言ったじゃん」


待ち。


いきなりその話ですか?


早い!!


いや何が早いかは分かんないけど。


「あ、そうだね」


俺はつっきーの次の言葉を待つ。


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