嘘と秘密~空白の恋~
つっきーがうーんと考え込み始めた。


風で横髪が揺れる。


「…5月くらいかな…?気付いたら目で追いかけてた」


5月…。


俺がつっきーを初めて見た頃くらい。


その頃からつっきーはその人のこと、好きだったんだ…。


そう思うと何て俺の想いは無駄だったんだろう?


つっきーの好きな人は幸せだな。


こんなにつっきーに思われて。


羨ましい。


本当に。


俺に分けてほしいくらい。


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