嘘と秘密~空白の恋~
でも探しだしたところでどうやって話始めればいいんだろ…?


『久しぶり。元気だった?俺、毎日屋上に行ってたよ』。


あ、重い。


毎日、屋上に行ってたよ…とか、嫌味かって。


あー!!


もうどうすれば…!!


そんなことを考えながら俺はまた今日も屋上へと向かう。


…今日こそは居てくれ…!!


と毎日祈りながら。


そう考えながら、ある空き教室の前を通ったとき。


「もう、やめてって!!」


女の大きな声が聞こえてきた。


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