嘘と秘密~空白の恋~
何ていう自己チュー発言。


何、こいつ。


「あー、その子、俺のツレだからやめてもらえない?」


そいつを興奮させないように俺は静かに言う。


「…は?彼氏?…意味わかんね。彼氏いるならあの場で言えよ!!」


あの場…?


あ、ミスコンのとき…!!


その自己チュー男は部屋から出ていった。


残ったのは俺と肩で息をするつっきー。


本当に久しぶり…。


「助けてくれてありがとね…。もうダメかと思った」


つっきーはやっぱり俺を見ずに言う。


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