嘘と秘密~空白の恋~
俺はつっきーの隣に並ぶ。


そして歩き始めた。


「何か引きずってない感じの歩き方?」


つっきーもそれについてくる。


「何で疑問系?」


「だって自信ないし…。…こんなの、感覚だよ!!感覚!!」


校門を出て左に行く。


「耳いいんだね。羨ましい」


「何で?」


「だって色々な音が聞けるじゃん。あたし、吹奏楽やってるのに耳悪いから」


あー、吹奏楽ね。


なるほど。


確かに有利かもしれない。
< 92 / 192 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop