エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
第一章 出会い
「牛乳買ってきてくれない?」
2階の自室から1階に下りると葵は母から声をかけられた。
起き抜けのコーヒーを飲みたくてキッチンに向かったのに、「牛乳がないのか」とがっかりする。
日曜日の朝はいつもミルクたっぷりの甘いコーヒーが飲みたくなるのだ。
「オッケー」と答えて財布を手に取り家を出ると、9月の秋空が広がっていた。
9月といっても20日を過ぎて、もうすぐ10月だ。
朝夕は随分とひんやりしてきたが、それでもまだ昼間は27度を超える。
夏が「まだまだ秋にはさせないぜ」、と頑張って季節を引きずっているかのようだ。
葵は夏が好きだ。
頑張れ、夏、と架空の夏組を応援したくなる。
ナイロンのエコバッグを肩にかけ直し、背伸びする。
「うぉーーーー。気持ちいいぞお」
青い空、乾いた空気。完璧な秋日和ではないか。
2階の自室から1階に下りると葵は母から声をかけられた。
起き抜けのコーヒーを飲みたくてキッチンに向かったのに、「牛乳がないのか」とがっかりする。
日曜日の朝はいつもミルクたっぷりの甘いコーヒーが飲みたくなるのだ。
「オッケー」と答えて財布を手に取り家を出ると、9月の秋空が広がっていた。
9月といっても20日を過ぎて、もうすぐ10月だ。
朝夕は随分とひんやりしてきたが、それでもまだ昼間は27度を超える。
夏が「まだまだ秋にはさせないぜ」、と頑張って季節を引きずっているかのようだ。
葵は夏が好きだ。
頑張れ、夏、と架空の夏組を応援したくなる。
ナイロンのエコバッグを肩にかけ直し、背伸びする。
「うぉーーーー。気持ちいいぞお」
青い空、乾いた空気。完璧な秋日和ではないか。