エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
「男の怒鳴り声がしたから慌てて外に出てみたら、あやめさんが頭から血を出して倒れててさあ。びっくりしたよ」
後ろからあやめの荷物を持って沃野が入ってきた。
「沃野君たらかっこいいのよ。そのまま逃げようとするチンピラみたいなその男の肩に手をかけて、おい、待てよ!って……」
母がうっとりとして沃野を見る。
その沃野の唇は切れていて、まだうっすらとと血がにじんでいた。
「まさか、それで次は沃野君とそのチンピラがけんかになったとか」
「向こうが先に殴ってきたからさ……」
「殴り合ったんだ……」
おびえる葵とは裏腹に、「それでね、」と母が目を輝かせる。
後ろからあやめの荷物を持って沃野が入ってきた。
「沃野君たらかっこいいのよ。そのまま逃げようとするチンピラみたいなその男の肩に手をかけて、おい、待てよ!って……」
母がうっとりとして沃野を見る。
その沃野の唇は切れていて、まだうっすらとと血がにじんでいた。
「まさか、それで次は沃野君とそのチンピラがけんかになったとか」
「向こうが先に殴ってきたからさ……」
「殴り合ったんだ……」
おびえる葵とは裏腹に、「それでね、」と母が目を輝かせる。