エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
「そのチンピラが沃野君を殴って、組の名前を出して脅してきたの」
「組って…もしや、やくざさんの組のこと…?」
「当たり前じゃない。学生じゃないんだからほかに何の組があるのよ」
母が話の腰を折るなといわんばかりに葵をにらむ。
「そしたら沃野君てば、切れた口元の血を手の甲でぬぐってそいつに蹴りいれて、グイッとにらんで、『おい、気ぃつけて物言いや。おまえの頭(かしら)のずっと上に俺のおじきがいるさかい、後で礼に行かせてもらうわ』って」
「うそでしょ? だいたいなんでいきなり関西弁?」
「組って…もしや、やくざさんの組のこと…?」
「当たり前じゃない。学生じゃないんだからほかに何の組があるのよ」
母が話の腰を折るなといわんばかりに葵をにらむ。
「そしたら沃野君てば、切れた口元の血を手の甲でぬぐってそいつに蹴りいれて、グイッとにらんで、『おい、気ぃつけて物言いや。おまえの頭(かしら)のずっと上に俺のおじきがいるさかい、後で礼に行かせてもらうわ』って」
「うそでしょ? だいたいなんでいきなり関西弁?」