エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
母と沃野はDVDを見終わった後も、
『こんなもここらで男にならんと、もう舞台は回ってこんど』
『前向いても崖、後向いても崖やで。あんじょう性根を入れて歩くこっちゃな』
と、互いに泥臭い名セリフを言っては、「しびれる…」と陶酔している。
そこにショパンの『子犬のワルツ』のメロディが割り込んできた。
ファンシーなスマホの着信音は沃野のものだ。
沃野が面倒くさそうにサイドテーブルに置かれたスマホを取る。
「ああ、さやか、ワッツアップ? 明日? OK。バイ」
やくざの世界から、一瞬にして現実へと鮮やかなリカバリーだ。
『こんなもここらで男にならんと、もう舞台は回ってこんど』
『前向いても崖、後向いても崖やで。あんじょう性根を入れて歩くこっちゃな』
と、互いに泥臭い名セリフを言っては、「しびれる…」と陶酔している。
そこにショパンの『子犬のワルツ』のメロディが割り込んできた。
ファンシーなスマホの着信音は沃野のものだ。
沃野が面倒くさそうにサイドテーブルに置かれたスマホを取る。
「ああ、さやか、ワッツアップ? 明日? OK。バイ」
やくざの世界から、一瞬にして現実へと鮮やかなリカバリーだ。