エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
「ちょうど昨日、検査の後に裕也さんと会って家に戻ったら届いていたの」
ということで、ぎりぎり裕也と葵がホテルに入った写真は撮られていない。
裕也がリサのマンションに入る写真、葵と手をつないでいる写真があった。
沃野は急に胸が焼けるのを感じた。
やっぱり甘すぎるよ、このタルト。
「で、僕に何を相談したいの?」
「どうしたら、いいかな。裕也さんにあきらめてくれないかって言われたら」
「さやかは生みたいの?」
「生みたい。でも正直、一人で育てる自信はない。働かないと養育できないし、でも一人で生むなんて言ったらきっと勘当されて、頼れる人もいなくなるし」
妊娠したと告げた時の裕也の反応と、興信所から渡された写真によってさらされた事実にさやかはダブルショックを受けていた。
自分と違って、裕也は自分を真剣な恋愛相手と考えてはいなかったのだろう。
そう思うと哀しかった。
恋人だと思っていたのは、私だけ?
本気で好きだったのは、私だけなの?
ぽつんと冷めたハーブティーのなかに、涙が落ちた。
ということで、ぎりぎり裕也と葵がホテルに入った写真は撮られていない。
裕也がリサのマンションに入る写真、葵と手をつないでいる写真があった。
沃野は急に胸が焼けるのを感じた。
やっぱり甘すぎるよ、このタルト。
「で、僕に何を相談したいの?」
「どうしたら、いいかな。裕也さんにあきらめてくれないかって言われたら」
「さやかは生みたいの?」
「生みたい。でも正直、一人で育てる自信はない。働かないと養育できないし、でも一人で生むなんて言ったらきっと勘当されて、頼れる人もいなくなるし」
妊娠したと告げた時の裕也の反応と、興信所から渡された写真によってさらされた事実にさやかはダブルショックを受けていた。
自分と違って、裕也は自分を真剣な恋愛相手と考えてはいなかったのだろう。
そう思うと哀しかった。
恋人だと思っていたのは、私だけ?
本気で好きだったのは、私だけなの?
ぽつんと冷めたハーブティーのなかに、涙が落ちた。