エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
「さやかが本気で生みたいなら、サポートしてやるよ」

さやかは涙でうるんだ大きな瞳を沃野に向けた。

長いまつげも濡れている。

ほとんどノーメイクの顔は少し幼く見えて、その分心細げに見えた。

「本気で生みたいならサポートするよ。養育費なら援助できる。僕、こう見えても高給とりだし。それに結婚はできないけど、子供が18歳になるまで、必要なら父親役を引き受けてもいい。あとさやかのお父さんとお母さんも説得してやるよ」

「有難う。沃野君が説得してくれるなら心強い。うちの両親、あなたのファンだから。やっぱり沃野君を捕まえておくべきだったかな」

やっと笑顔になって、さやかは「冷めちゃった」と言いながら、涙が入ったハーブティーを一口

美人でどんな顔をしてもきれいだけど、やっぱり彼女は笑顔が一番似合う。
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