エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
さやかから、予想とは裏腹に「生みたい」と打ち明けられた裕也は、胸のおもりが腹にどんと落下した気がした。

動揺してとっさに「僕の子?」と聞いた。

信じられないという風にさやかは顔をこわばらせ「どういう意味?」と言い、あとは言葉にならなかった。

「ごめん」

誰とでもそんなことをしているのは自分の方なのに。

さやかが自分だけを好きでいてくれていることを知っているのに。

それなのに……。裕也はただ責任逃れをしたかったのだ。

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