エリート上司と甘い秘密～彼の正体は私の義弟!?～

「で、いったいなんなの？」

リサの言葉は沃野に向けているが、視線は正面の裕也とさやかに向けられている。

「じゃあ、せっかちなリサさんのために単刀直入に。彼女は青木さやかさん。裕也さんの恋人。2人はもうすぐ結婚してパパとママになる。気の弱い裕也さんのために、さやかの親友として、僕が勝手に謝罪の場を設けた。はい、それでは裕也さんどうぞ」

突然バトンタッチされた裕也は話を取り繕う間も、話を整理する余裕もなかった。

「ごめんなさい……」

「何が？」

リサが怒気を含んだ声で速攻聞き返す。