エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
「僕はさやかと付き合っていながら、リサさんとも付き合ったし、さらに葵さんも誘っていて」

つまり何股もかけてたわけだよね、と沃野がよけいな説明を入れる。

「いい加減なことをして、さやかにもリサさんにも葵さんにも悪いと思っている。すみません」

裕也が肩をすぼめて頭を下げる。

これからはもうさやか一筋なんだよね、パパになるんだもんね、とまた沃野が口をはさむ。

「もう浮気はしない」

「浮気?」

怒りのこもった眼で裕也の話を聞きながらもタルトを食べ続けていたリサが、フォークを置いて立ち上がる。
< 137 / 173 >

この作品をシェア

pagetop