エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
「おかしくないし、ばかにもしてない。ただ、心配だったんだ。さやかから彼の話は聞いてたから」

「そう」

「でも彼がさやかと結婚することになってよかった」

「もうわかったからいいよ。本当にデリカシーないね」

「そうじゃない……」と弁解しかけたところで「みーちゃん!」と、葵が叫んで池の近くに走っていった。

その方角を見ると、ひとりの男がミーちゃんのしっぽをつかんで持ち上げ、振り回している。

沃野もあわてて葵の後を追い、男のもとについた時にはすでに葵が男に体当たりしていた。
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