エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
「ずいぶん暗いね」

「え?」

顔を上げると沃野が立っていて、葵と同様コンビニで買った菓子パンとコーヒーを持って、隣に座った。

「なんか失敗した?」

「違う。策略にはまっただけ」

「リサ?」

「なんで知っているの?」

「少なくても今日一日で3つの仕事がたまっているのはすべて君のせいだと、リサがリンダにちくってたから」

葵は残りのサンドイッチを一気に口につっこみ、ジュースで流し込んだ。

「くっそぉ」と、とても小さくだけど、つい口に出してしまった。

「策略にはまって仕事増えたから、もう行くわ。お先に」と言って、ベンチを立った。

「座れよ」

「何で」

「手伝ってやるよ、未来の姉貴さま」
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