エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
パワハラか。

「あの、私の何がそんなに気に食わないんですか?

周囲は幸いだれも席にいなかった。みなそれぞれに来客との面談や会議に出席中なのだろう。

リサは意外と素直に本音を言った。

「別に。ただなんとなく。できない部下がいた方が上司が際立つでしょ」

馬鹿か、こいつは。

葵はもう言い返すこともあほらしく、ただ何となく自分のことを気に食わなかったんだと納得して席に戻った。
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