エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
それにしても昨日の無愛想な登場とはずいぶん打って変わって、とても愛想がいい。
つまり沃野君はただの“人見知り”、ということか。
会社でも葵のピンチを助けてくれた。
一見、冷たそうだけど実は親切で、
一見、クールだけど、とても無邪気。
葵は沃野をぼーっと観察していた。
と、そんな葵に振り向いた沃野が少し不思議そうな顔をした。
「お酒、弱いの?」
「え?」
「ビール、まだあんま飲んでいないのに、顔が赤いけど」
「あら?」
母が葵の額に手を伸ばす。
母の手はいつの少しだけひんやりしている。気持ちがいい。
「やだ、あんたったらひどい熱よ」
「あー、だからなんかだるかったのか……ごめん、今日はもう寝るわ」
と、自分の部屋に戻ろうとしたが、急に気分の悪さを自覚して椅子から立てなくなった。
と思ったら今度は体がふわりと軽くなった。
と、思ったらそれは体が軽くなったわけではなくて沃野に抱きかかえられていた。
つまり沃野君はただの“人見知り”、ということか。
会社でも葵のピンチを助けてくれた。
一見、冷たそうだけど実は親切で、
一見、クールだけど、とても無邪気。
葵は沃野をぼーっと観察していた。
と、そんな葵に振り向いた沃野が少し不思議そうな顔をした。
「お酒、弱いの?」
「え?」
「ビール、まだあんま飲んでいないのに、顔が赤いけど」
「あら?」
母が葵の額に手を伸ばす。
母の手はいつの少しだけひんやりしている。気持ちがいい。
「やだ、あんたったらひどい熱よ」
「あー、だからなんかだるかったのか……ごめん、今日はもう寝るわ」
と、自分の部屋に戻ろうとしたが、急に気分の悪さを自覚して椅子から立てなくなった。
と思ったら今度は体がふわりと軽くなった。
と、思ったらそれは体が軽くなったわけではなくて沃野に抱きかかえられていた。