エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
システムを熟知しているのはシステムエンジニアだが、ビジネスのアイディアを出せるのはビジネスチームのリーダーたちだ。

この会社ではみんな専門バカみたいなところがあるので、通常の打ち合わせやプレゼンテーションでは、関連する部署の人間がすべてよばれて参加する。

だから多くの人間が打ち合わせで時間を費やされてしまうのである。

沃野のようにシステムにも熟知していて、今後の開発の話も踏まえてサービスの話をできる人間はいない。

それも数日前に会社に来たばかりなのに。

「いったい彼は何者なんだろう?」

家で唐揚げをがっつきながら「あやめさーん、おいしーい!」と母にじゃれつく様子は、とてもできる男には見えない。

しかしオフィスでのこの変わり様はなんなのだ。


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