エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
「僕が子供のころ、母さんがこの図書館で働いていたから、この公園で母さんの仕事が終わるのを遊びながら待っていたんだ。母さんは動物が大好きで、仕事が終わってこの公園で合流すると、必ず一緒に少しの間鳥を眺めたり、猫たちと遊んだりして帰った。母さんがとてもかわいがっていた猫がこいつにそっくり。僕たちはその猫をミーコって呼んでた」
足元にすり寄っているミーちゃんが「ミャー」と鳴いたので、沃野はひょいとミーちゃんを抱き上げた。
「めずらしい。この子、私以外の人にはなつかないのに」
「姉弟だから同じにおいがするんじゃない?」
「いや、まだ姉じゃないし、だいたい血はつながっていないから」
冗談だよ、と言って沃野が笑う。
足元にすり寄っているミーちゃんが「ミャー」と鳴いたので、沃野はひょいとミーちゃんを抱き上げた。
「めずらしい。この子、私以外の人にはなつかないのに」
「姉弟だから同じにおいがするんじゃない?」
「いや、まだ姉じゃないし、だいたい血はつながっていないから」
冗談だよ、と言って沃野が笑う。