エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
え?
「あら、葵と一緒だったの?」
「いえ、そこで会いました」
母が山下君と会話する。
「葵、沃野(よくや)くんよ」
よくや君よ、と突然言われても葵には誰のことだかわからない。
自分でもわかるほど呆けた顔をしていると「葵、この間話したでしょう。三崎さんの息子さんよ」と母が呆れた顔をする。
「ごめんなさいね、この間ちゃんとあなたが来ること伝えておいたのに。この子、抜けてるから。さ、入って」
母に促されて山下君似の沃野君なる男子は私より先に家の中に上がり、私は牛乳を提げてしばしあっけにとられながら考える。
三崎さんの息子さん? 三崎さん?て誰だっけ? この間私なんか聞いたっけ?
母の口ぶりでは彼について何か聞いていたようだけど、きっと適当に聞いていたのだろう。
何も情報が頭に残っていない。
「あら、葵と一緒だったの?」
「いえ、そこで会いました」
母が山下君と会話する。
「葵、沃野(よくや)くんよ」
よくや君よ、と突然言われても葵には誰のことだかわからない。
自分でもわかるほど呆けた顔をしていると「葵、この間話したでしょう。三崎さんの息子さんよ」と母が呆れた顔をする。
「ごめんなさいね、この間ちゃんとあなたが来ること伝えておいたのに。この子、抜けてるから。さ、入って」
母に促されて山下君似の沃野君なる男子は私より先に家の中に上がり、私は牛乳を提げてしばしあっけにとられながら考える。
三崎さんの息子さん? 三崎さん?て誰だっけ? この間私なんか聞いたっけ?
母の口ぶりでは彼について何か聞いていたようだけど、きっと適当に聞いていたのだろう。
何も情報が頭に残っていない。