エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
いきなりのファントムとの打ち合わせを振られ、

困っていたら沃野が助けに入ってくれて、

100ポイントの1秒キスに、

公園での沃野の思い出話を聞いたと思ったらよろけて抱きついてしまい、

ランチを終えデスクに戻ったら沃野からパンチの利いたメールが届き、

ため息をついていたら今度は裕也からの食事の誘い……。

濃厚すぎる1日の展開に葵の心の疲労度はマックスに達しようとしていた。

「だめだ、帰ろう」

状況の判断力および収拾力ゼロ、と判断し、定時になると葵はすべてのファイルを閉じてPCをシャットダウンし、「お疲れ様です」と周囲に声をかけてオフィスを出た。

< 67 / 173 >

この作品をシェア

pagetop