エリート上司と甘い秘密～彼の正体は私の義弟!?～

2回目の、そして裕也と初めての２人だけの食事。

最初、葵は少し緊張していたが、裕也は予想以上によく話し、会話もラフで楽しくすぐに打ち解けられた。

店では「何飲む？」「好き嫌いはない？」「何が好き？」と葵の好みをさらっと聞いてメニューをオーダーし、食べ物が運ばれて来ればささっと小皿に盛ってくれ、小皿が汚れれば、やはりささっと新しい皿に取り換えてくれる裕也は、それはそれはまめまめしい。

「なんか全部やらせてしまってごめんね」

「え？　ああ、会社の女子たちと行くといつもやらされるから、もう癖になっちゃってて。気にしないで」

「会社の人たちとはよく飲みに行くの？」

「わりと行くかな。家で食事作るの、面倒だし」