エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
5回目は初めて食事ではなく、週末に映画に行こうと誘われた。
都心の映画館は込み合っていて落ち着かないからと、裕也は横浜の映画館で席を予約してくれた。
封切されたばかりの恋愛映画は若いカップルばかりで葵は照れたが、他人から見れば自分たちもカップルなのだと考え、さらに照れた。
映画は至って単純なラブストーリーだったが、裕也は映画館を出ると「面白かったね」と満足そうに笑いかけてきたので、葵も正直に「いまいち」とは言えず、「そうね」と話を合わせてしまった。
10月も後半に入っていたが、天気がよければまだ温かい。
この日は快晴で風もなく、9月中旬のような穏やかな陽気だった。
午後一番の回の映画を観終わって時間はちょうど3時になるところだった。
都心の映画館は込み合っていて落ち着かないからと、裕也は横浜の映画館で席を予約してくれた。
封切されたばかりの恋愛映画は若いカップルばかりで葵は照れたが、他人から見れば自分たちもカップルなのだと考え、さらに照れた。
映画は至って単純なラブストーリーだったが、裕也は映画館を出ると「面白かったね」と満足そうに笑いかけてきたので、葵も正直に「いまいち」とは言えず、「そうね」と話を合わせてしまった。
10月も後半に入っていたが、天気がよければまだ温かい。
この日は快晴で風もなく、9月中旬のような穏やかな陽気だった。
午後一番の回の映画を観終わって時間はちょうど3時になるところだった。