この気持ちをあなたに伝えたい
それから一週間後に美鈴はようやく学校に来た。まだ本調子ではないものの、雨の日と違い、少しは笑うようになっていた。
「おはよう」
「おはよう、名波さん。あの二人と一緒に家に来てくれたんだよね?」
美鈴はそのことを後から知り、確認するように問いかける。
「うん、お母さんから話を聞いたの?」
「そうだよ・・・・・・」
美鈴が眠っていても、咳が止まらなくて、なかなか眠ることができなかった。薬の効果で少しは落ち着いて、眠ることができた。
「食欲は?」
「少しは食べられるようになった」
それを聞いた最愛は安堵の溜息を吐いた。
「本当に良かった。じゃあ、行くね?」
「あのさ!」
美鈴は音楽室へ移動しようとした最愛の手を掴んだ。
「ありがとう、来てくれて・・・・・・」
「いえ」
教室に向かって走る美鈴の背を見てから、最愛は音楽室へ急いだ。
この日から最愛と美鈴はお互いのことを話すようになった。ほとんど美鈴の話を最愛は聞き役に回っていた。何度も餌打と話をしようとした美鈴だったが、これっぽっちも相手にしてもらえなかった。
「彼から告白したのよね?」
「そう。あたしの友達が彼氏の話をよく聞かせてくれているときに告白されたのよ」
「餌打君のことが好きだったの?」
最愛の質問に、美鈴は首を緩く横に振った。
「だけど、いつも優しくしてくれて、あたしが嫌がることはしなかったから」
「そうだったの・・・・・・」
そうされていき、美鈴は次第に餌打のことを好きになったようだ。
「おはよう」
「おはよう、名波さん。あの二人と一緒に家に来てくれたんだよね?」
美鈴はそのことを後から知り、確認するように問いかける。
「うん、お母さんから話を聞いたの?」
「そうだよ・・・・・・」
美鈴が眠っていても、咳が止まらなくて、なかなか眠ることができなかった。薬の効果で少しは落ち着いて、眠ることができた。
「食欲は?」
「少しは食べられるようになった」
それを聞いた最愛は安堵の溜息を吐いた。
「本当に良かった。じゃあ、行くね?」
「あのさ!」
美鈴は音楽室へ移動しようとした最愛の手を掴んだ。
「ありがとう、来てくれて・・・・・・」
「いえ」
教室に向かって走る美鈴の背を見てから、最愛は音楽室へ急いだ。
この日から最愛と美鈴はお互いのことを話すようになった。ほとんど美鈴の話を最愛は聞き役に回っていた。何度も餌打と話をしようとした美鈴だったが、これっぽっちも相手にしてもらえなかった。
「彼から告白したのよね?」
「そう。あたしの友達が彼氏の話をよく聞かせてくれているときに告白されたのよ」
「餌打君のことが好きだったの?」
最愛の質問に、美鈴は首を緩く横に振った。
「だけど、いつも優しくしてくれて、あたしが嫌がることはしなかったから」
「そうだったの・・・・・・」
そうされていき、美鈴は次第に餌打のことを好きになったようだ。