この気持ちをあなたに伝えたい
「好きなの・・・・・・本当に圭のことが好きなのよ！」
「ここは学校・・・・・・」
「そんなことを考えないで！　それにこんな人気のないところを通る人なんていないわ」

　古霜先生は目を閉じて溜息を吐いてから、角重先生の名前を呼んだ。

「苺果、もうわかっているだろう？」
「彼女は他の男と仲良くしているのよ！」

　もう彼女のことを忘れるように、角重先生はわめき散らしている。

「忘れない。それにあいつらはただの友達だろ？」
「違うわよ！　お願いだから忘れて！」

　潤んだ瞳で見つめる仕草は男が見たら、誰でも角重先生を好きになるだろう。
　だけど、美鈴がそれを見ても、とても可愛らしいものとは思わなかった。
　これから別の男と会うのに、角重先生は平然と古霜先生に告白をしているので、美鈴は角重先生のその行動がとても信じられなかった。

「・・・・・・前に背中を押しただろ？」
「あれだけじゃ無理よ」

　角重先生は古霜先生にしがみつこうとしている。

「俺を困らせないでくれ・・・・・・」
「彼女なんて嫌いよ・・・・・・」

　角重先生が好きな古霜先生を最愛は独占しているのに、餌打とも仲が良いことに角重先生は最愛に対して、怒りを覚えている。

「そんなことを言うな。俺はいつだってお前の幸せを願っているんだ」
「だったら、私を幸せにしてよ！　私を幸せにできるのは圭だけなのよ！！」

　角重先生はもう泣き叫んでいた。古霜先生は困った顔をしている。

「それはもう俺の役目じゃない」
「どうしてよ！」
「俺はお前の彼氏じゃないからだ」

　それを言われて、角重先生は泣きながら嫌がっている。

「そんなことを言わないで・・・・・・」
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