この気持ちをあなたに伝えたい
「これは一体どういうことですか！？」
「ちゃんと説明をしてください！」
「何を考えているのですか！」

　ある日、学校中は大混乱になっていた。その原因はある写真。
　それは角重先生と餌打の人には決して言うことができない関係や古霜先生と角重先生がキスをしている写真などがあちこちにばらまかれていたから。
　このことを知っているのは学校だけではない。餌打の両親やその他大勢の人達がこのことを知っていた。
　角重先生はこの二人以外、複数の男達と関係を持っていたので、多くの人達にバッシングを受けていた。

「どうしてこんなことを！？」
「いや、これは・・・・・・」

　角重先生はどうしたらいいのか、全くわからなかった。

「何考えているんですか！」
「こんなことをして、どうなるのかわかっているのでしょうね！？」
「ちょっと待ってください・・・・・・」

　餌打や古霜先生も責められていて、困り果てていた。
　教室では餌打を囲み、質問攻めにされているところを見ていた最愛は笑いを堪えていた。そのことに気づく者なんて、どこにもいなかった。
　最愛には到底理解できなかった。好きな人がいるのに、別の男に手を出す心理がどのように働いているのか。
　古霜先生は最愛を守るために角重先生とキスをしていた。これが本当に好きな人に言われた言葉なら、ショックで立ち直れないかもしれない。
　それにキスをしても、裏で最愛が困るようにあれこれ手を使っていたようなので、何の意味もない。
　角重先生が具体的にどのようなことをしていたのか、最愛はすでに知っていた。
　この出来事によって、古霜先生と角重先生、餌打三人は最悪な形で学校を去ることになった。
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