この気持ちをあなたに伝えたい
答えを出すのは自分であることを言われ、喉に引っかかっている声を絞り出す。
「最愛!」
「私は・・・・・・」
いつまでも平行線のままではいけない。そうわかっていても、最愛の心は揺らいでいる。
そんな不安定な気持ちのまま、喫茶店を後にした。
「美鈴、帰る方向が違うだろ?」
「こっちでいいのよ。会いたい人がいるから」
美鈴が会いたがっている人物が想像つかない。
「・・・・・・誰だ?」
「内緒」
喫茶店でお茶をしてからマンションの最寄駅まで美鈴と一緒に行くと、駅を出たところに礼雅が立っていた。最愛が逃げるために走り出すと、あっさりと礼雅に捕まった。
どうして礼雅がいるのかわからず、混乱しながら彼の顔を見ると、最愛が逃げないように両腕で固定し、笑いかけた。
「ど、どうして・・・・・・」
「美鈴ちゃん、メールをしてくれてありがとう」
「どういたしまして」
二人が頭を下げているときも最愛は暴れていた。
「ちょっと待て! どういうこと!?」
「こういうことだよ。最愛ちゃん」
礼雅はポケットから携帯電話を取り出した。そこには美鈴の番号やアドレスなどを登録してある。
さらにメールや電話の履歴を見ると、美鈴の名前がたくさんあったので、頻繁に連絡していた証拠だった。
「じゃあ、あたしはもう行くね。最愛」
「待て! 話はまだ終わっていない!」
「ほら、戻るよ」
美鈴は笑顔で走り去り、最愛は礼雅に抱きかかえられ、そのままマンションまで連れて行かれた。礼雅の家の中へ入り、そこでようやく最愛は礼雅の抱っこから解放された。
「最愛!」
「私は・・・・・・」
いつまでも平行線のままではいけない。そうわかっていても、最愛の心は揺らいでいる。
そんな不安定な気持ちのまま、喫茶店を後にした。
「美鈴、帰る方向が違うだろ?」
「こっちでいいのよ。会いたい人がいるから」
美鈴が会いたがっている人物が想像つかない。
「・・・・・・誰だ?」
「内緒」
喫茶店でお茶をしてからマンションの最寄駅まで美鈴と一緒に行くと、駅を出たところに礼雅が立っていた。最愛が逃げるために走り出すと、あっさりと礼雅に捕まった。
どうして礼雅がいるのかわからず、混乱しながら彼の顔を見ると、最愛が逃げないように両腕で固定し、笑いかけた。
「ど、どうして・・・・・・」
「美鈴ちゃん、メールをしてくれてありがとう」
「どういたしまして」
二人が頭を下げているときも最愛は暴れていた。
「ちょっと待て! どういうこと!?」
「こういうことだよ。最愛ちゃん」
礼雅はポケットから携帯電話を取り出した。そこには美鈴の番号やアドレスなどを登録してある。
さらにメールや電話の履歴を見ると、美鈴の名前がたくさんあったので、頻繁に連絡していた証拠だった。
「じゃあ、あたしはもう行くね。最愛」
「待て! 話はまだ終わっていない!」
「ほら、戻るよ」
美鈴は笑顔で走り去り、最愛は礼雅に抱きかかえられ、そのままマンションまで連れて行かれた。礼雅の家の中へ入り、そこでようやく最愛は礼雅の抱っこから解放された。