この気持ちをあなたに伝えたい
当然それは礼雅が吐いた嘘だ。
携帯が壊れていることにしたのは一日に何十件とかけてくる恐れがあるので、それを防ぐため。
「そうだったんですか?」
「だから・・・・・・」
「だったら、私の番号を紙に書きます。携帯電話が元通りになって、時間があるときにかけるもらえたら・・・・・・」
雛は簡単には引き下がらなかった。
鞄の中にある手帳の紙を破り、ボールペンで番号を書いて渡された。
「待っています」
最愛のことを考えていると、雛が頼んだものを店員が持ってきた。それを食べていると、口元についたベリーソースを舐めた。
「ベリーソースをつけるなんて子どもっぽいですよね?」
「そんなことないよ」
紙ナプキンを渡そうとすると、雛は礼雅の手も同時に持って行こうとした。
「俺の手・・・・・・」
「あ! ごめんなさい!」
雛はすぐに紙ナプキンだけ受け取った。
時計で時間を確認すると、約束の時間に近づいていた。
「ごめん、そろそろ・・・・・・」
「もう行っちゃうんですか!?」
大袈裟なくらいに落ち込んだので、礼雅は苦笑いを浮かべる。
「これから用事があるから、行くね?」
レジへ行こうとすると、雛に腕を掴まれて止められ、思わず舌打ちをしてしまいそうになった。
「自分の分は自分で払います」
「いいから、まだ残っているから食べなよ?」
まだ残っているのに食べようとしない雛に、礼雅は食べさせようとする。
頭を下げて感謝する雛を一瞥して、レジで支払いを済ませてから最愛の大学へ行った。
携帯が壊れていることにしたのは一日に何十件とかけてくる恐れがあるので、それを防ぐため。
「そうだったんですか?」
「だから・・・・・・」
「だったら、私の番号を紙に書きます。携帯電話が元通りになって、時間があるときにかけるもらえたら・・・・・・」
雛は簡単には引き下がらなかった。
鞄の中にある手帳の紙を破り、ボールペンで番号を書いて渡された。
「待っています」
最愛のことを考えていると、雛が頼んだものを店員が持ってきた。それを食べていると、口元についたベリーソースを舐めた。
「ベリーソースをつけるなんて子どもっぽいですよね?」
「そんなことないよ」
紙ナプキンを渡そうとすると、雛は礼雅の手も同時に持って行こうとした。
「俺の手・・・・・・」
「あ! ごめんなさい!」
雛はすぐに紙ナプキンだけ受け取った。
時計で時間を確認すると、約束の時間に近づいていた。
「ごめん、そろそろ・・・・・・」
「もう行っちゃうんですか!?」
大袈裟なくらいに落ち込んだので、礼雅は苦笑いを浮かべる。
「これから用事があるから、行くね?」
レジへ行こうとすると、雛に腕を掴まれて止められ、思わず舌打ちをしてしまいそうになった。
「自分の分は自分で払います」
「いいから、まだ残っているから食べなよ?」
まだ残っているのに食べようとしない雛に、礼雅は食べさせようとする。
頭を下げて感謝する雛を一瞥して、レジで支払いを済ませてから最愛の大学へ行った。