この気持ちをあなたに伝えたい
夏に着るもの
「流れている曲はドラマの主題歌か?」
「いや、違う」
「そうなのか?」
最愛は礼雅のパソコンで好きな女性歌手の歌を聴いている。
「ゲームの主題歌だ。この歌手はアニメの主題歌も歌っているんだ」
「最愛、テストがもうしばらくしたら始まるのに、友達とカラオケで歌ったんだな」
「行ったな。やっぱりいいな。通常の半額安かったんだ」
携帯でカラオケのサイトを開いて礼雅に見せた。
その日は携帯会員のみ、半額料金となっていたからみんなで喜んだ。
「それは知らなかったな。俺も誘えよ・・・・・・」
「友達と昨日のテストが終わってから決めたんだ」
「深香ちゃん?」
深香と芽実と最愛の三人でカラオケへ行ったことを話すと、礼雅が腕を組み、芽実の容姿を思い出そうとしている。
「芽実ちゃんは髪を後ろにくくった子だよな?」
「そうだ」
あれからかなり日が経っているのに、礼雅が芽実を記憶していたことに最愛は驚いた。
「一回しか会っていないのに・・・・・・」
「記憶力はあるんだ」
自慢げに言っている彼をそのままにしておいて、ドイツ語の次のページを捲って、ノートに単語を書いていく。
「気を抜いて赤点を取るなよ」
「そんなヘマをしない。それにこうしてきちんと勉強をしているだろう?」
「いや、違う」
「そうなのか?」
最愛は礼雅のパソコンで好きな女性歌手の歌を聴いている。
「ゲームの主題歌だ。この歌手はアニメの主題歌も歌っているんだ」
「最愛、テストがもうしばらくしたら始まるのに、友達とカラオケで歌ったんだな」
「行ったな。やっぱりいいな。通常の半額安かったんだ」
携帯でカラオケのサイトを開いて礼雅に見せた。
その日は携帯会員のみ、半額料金となっていたからみんなで喜んだ。
「それは知らなかったな。俺も誘えよ・・・・・・」
「友達と昨日のテストが終わってから決めたんだ」
「深香ちゃん?」
深香と芽実と最愛の三人でカラオケへ行ったことを話すと、礼雅が腕を組み、芽実の容姿を思い出そうとしている。
「芽実ちゃんは髪を後ろにくくった子だよな?」
「そうだ」
あれからかなり日が経っているのに、礼雅が芽実を記憶していたことに最愛は驚いた。
「一回しか会っていないのに・・・・・・」
「記憶力はあるんだ」
自慢げに言っている彼をそのままにしておいて、ドイツ語の次のページを捲って、ノートに単語を書いていく。
「気を抜いて赤点を取るなよ」
「そんなヘマをしない。それにこうしてきちんと勉強をしているだろう?」