俺は、危険な彼に恋をした。





家を出た時はあんなに晴れてたのに。



青空だった空から、少しずつ雲だ増えはじめ外は曇りはじめていた。



(ガラッ……!)



「オラ一、席につけ!出席取るぞ!」



教室に担任の先生が来ると、生徒達は一気に席につきはじめる。



出席帳を片手に、黒いス一ツをきっちりと身にまといながら教壇に立つ先生。



そして、出席を取りはじめる。



「相田!」



「はい。」



「今井!」



「は一い。」



「榎田!」



「はい。」



先生に、名前を呼ばれ次々と返事をしてゆく生徒達。



直ぐにホ一ムル一ムは終わり。



1限目、数学の授業がはじまる。



「今日は、公式の数式を勉強しますので、きちんとノ一トに書き写しとくように。え一それでは次に……」



先生が、黒板にチョ一クで書き込んでいくのを後から生徒達がノ一トに書き写してく。



「ココはX方式になります、Yの方式でココの式が移動される事により……」



生徒皆が先生に視線を向ける中、俺は先生ではなく相変わず空を見上げて居た。



開いたノ一トに1つも文字は書かれて無く。



(キ一ンコ一ンカ一ンコ一ン)



チャイム音が、校内中に響きわたった。



それと同時に、授業も終わる。



それは、四限目まで続き。



その四限目の授業が終わると、生徒達は一斉に移動しはじめる。



学食で、ご飯を食べに行く生徒。



購買へと買いに向かう生徒。



教室で、お弁当を食べはじめる生徒。



俺も、生徒達の人混みの中、教室出る。



購買先に行くと、沢山の生徒が購買前で混雑していた。



ごくっと唾を飲み込みと、勇気を振り絞りその人混みの中へと俺は入って行った。



「うっ…苦しっ。」



押し潰されるそうになりながらも、人混みを掻き分け購買売り場に近付こうと前に出るがなかなか出来ず。



(ドンっ…!)



呆気なくも人混みからはじき飛ばされる俺。



「全然…買えなかったし。」



ガクッと肩を落とし、落ち込んで居ると…



「洸?」



「ん?」



何処から俺をよぶ、聞き覚えが有る声が耳に入る。










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