異種キャラクターバトル
† 津也



「もらった!」

もう一挺提げていたリボルバーを抜き、一瞬で詰め込められる最大限で、トリガーを絞った。

ドン! と大砲顔負けの威力で撃ち出した一撃は――外れた。

いや、当たったことは当たったが、なんとヤツはがら空きの背中へ叩き込まれるはずの力弾を、翼で真横から殴ったのだ。

が、いくら鋼鉄に、ブースターの加速を得ていたにせよ、今の一撃は耐えられたもんじゃない。

片翼を失った鎧は、バランスを取れずに地べたへ墜ちた。

殺れる時に殺る。

それが戦いだ。

「津也、チャンス!!」

「ああっ!」

言われるまでもなく、二挺拳銃を向ける。

銃身、銃口で力が渦巻き、それは塊となって漆黒の色つややかに顕現する。

「郡狼流星弾!!」

着地と同時に解放した力は、闇で描いたほうき星のように一斉、ヨロイドリへ殺到した。

エネルギーが加圧され、爆発、黒い煙と赤い炎が、化け物のように溢れた。

その、中から――
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