恋愛の神様
ワタクシは思わず詰め寄っておりました。
アナタのその苛烈なまでに一途な力の源は、その想いは―――
「私はピーになれないもの」
ポツンと落ちた呟きにワタクシは目を瞬きました。
「……はい?」
タツキさんはチラリと私のマヌケ面を一瞥し、そっと椅子に腰を戻しました。
「私、アンタがピーで良かったと思ってるわ。これ、本心よ。」
「…いやぁ、今はピーさんの事ではなくて、ですよ?」
ワタクシも追うように向かい側の椅子に腰を据え、タツキさんを見据えます。
「私、ベタベタするだけの友達関係ってのが苦手で堪らないのよね。気を使って付き合う程の価値なんてないと思ってるし。その点、アンタって良いわ。」
無為に机に落ちていた視線がワタクシに向けられました。
「なんか肩の力張らなくても済むもの。これは見下してるってわけじゃなくて、よ。一見ぼけっとして組し易そうだけど、実際、頭の回転悪くない。基本、情に厚いんだろうけど、いかにも気を遣ってますっておしつけがましくないし。……シロが選んだだけあるわよ。」
「……えーと、褒め言葉は素直に受け取っておきます。が、そんな事でごまかされませんヨ?」
だからと言ってタツキさんがハクトさんをワタクシに押し付ける理由にはなりません。
「シロにはピーがいればなんとかなるわ。」
「本気で言うんですか?」
「ええ。それが今回鳥じゃなくて、ニンゲンの也をしていてシロをちゃんと見てやれそうな性質なんだから、大丈夫だわ。」
取り澄ました顔にワタクシは大いに顔を顰めました。
アナタのその苛烈なまでに一途な力の源は、その想いは―――
「私はピーになれないもの」
ポツンと落ちた呟きにワタクシは目を瞬きました。
「……はい?」
タツキさんはチラリと私のマヌケ面を一瞥し、そっと椅子に腰を戻しました。
「私、アンタがピーで良かったと思ってるわ。これ、本心よ。」
「…いやぁ、今はピーさんの事ではなくて、ですよ?」
ワタクシも追うように向かい側の椅子に腰を据え、タツキさんを見据えます。
「私、ベタベタするだけの友達関係ってのが苦手で堪らないのよね。気を使って付き合う程の価値なんてないと思ってるし。その点、アンタって良いわ。」
無為に机に落ちていた視線がワタクシに向けられました。
「なんか肩の力張らなくても済むもの。これは見下してるってわけじゃなくて、よ。一見ぼけっとして組し易そうだけど、実際、頭の回転悪くない。基本、情に厚いんだろうけど、いかにも気を遣ってますっておしつけがましくないし。……シロが選んだだけあるわよ。」
「……えーと、褒め言葉は素直に受け取っておきます。が、そんな事でごまかされませんヨ?」
だからと言ってタツキさんがハクトさんをワタクシに押し付ける理由にはなりません。
「シロにはピーがいればなんとかなるわ。」
「本気で言うんですか?」
「ええ。それが今回鳥じゃなくて、ニンゲンの也をしていてシロをちゃんと見てやれそうな性質なんだから、大丈夫だわ。」
取り澄ました顔にワタクシは大いに顔を顰めました。