恋愛の神様
告白でさえも至極冷静で、控え目なのが野山らしくて、それが愛おしくて、そっと口を重ねる。
「身の程知らずは俺の方だろ?なんせ野良の幸せの青い鳥を独り占めすんだし……あ、恋愛の神様だったか。」
視線が合って、お互いぷっと吹き出した。
どちらからともなく唇が再び重なる。
ずっと一緒にいろよな。
もう二度とこの腕の中から出してやらねぇから。
「……って、く、草賀さんっ。あの、ワタクシ現在女の子の日なんですけど…」
久々の感触が心地よくてつい撫でまわすと、野山が焦ったように上ずった声を上げた。
「わぁってるっつーの。久々だしイチャつきたいだけ。……にしても、益々触り心地がよくなったな、ココ。」
腹を撫でまわす俺に、野山がくぅっと唸る。
赤んぼが入っていようといまいとこの腹が愛おしいなんて思えるあたり、すっかりヤキが回っている、と思う。
「シツレイです!シツレイです!!シツレイです!!!」
「俺、これ触ってると安心すんだよなー。あー癒される。」
「ワタクシは絶対ダイエットを成功させてみせますからね!!!」