恋愛の神様

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野山小鳥。
乙女と産まれたからには、恋に生きるのです。


恋とはすなわち、めくるめく享楽の世界。

純情可憐な乙女ですが肉体的快楽をワタクシは否定しません。
と、いうか絶賛肯定派です。

眠り姫がキスごときで結婚を決めたのも、そのキスに並々ならぬパッションを感じたからに違いありません。
寝こける乙女の唇を承諾もなく強奪するなどというわいせつ犯罪っぷりもなんのその、結婚を承諾させるとは王子、相当のテクニシャンです。
どんなキスだったのか気になります。

シンデレラの物語もそうです。
靴は女性性器。
履くという行為は有体に言ってしまえば性行為を表していて、自分に合った身体の持ち主を探すという物語を上品にオブラートに包んで表現した作品だ、という心理学の穿った見解もあるようです。

童話の世界まで牛耳っているとは……

ハレルヤ快楽！


その夢の様な快楽を体感すべく私は日夜、恋愛ゲットに奮起しているのであります。（そして現在連敗更新中）

その、人によっては『どうしてそんな斜め三度程ずれた方向に驀進してんの？』と思われるかもしれない恋愛観には実はワケがあるのです。



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名は体を表すというとおり、ワタクシはなんとも長閑な所で育ちました。

同世代の男子と出くわすより、猿に出くわす確率の方が多いくらいです。

無論、碌な就職先もありません。

それで一念発起し都会へ挑む事に致しました。

この不況時代、大手企業と言われるこの会社の一次審査に通ったことは奇跡の所業でした。

ワタクシの田舎は若者の欲望を充足するような娯楽施設に薄く、もっぱらパソコンが暇つぶし。
他の暇つぶしと言えば通信資格取得くらいです。

その辺りのスキルが効いたのかもしれません。