T i m e ─大切な時間─
「うっそー!遥くんって比奈乃の彼氏でしょ?なんでそんな風になってるの!?」
ふと教室に戻るとクラスメイトが何やら話しているの聞いた。
遥くんとは私の彼氏、本名『秋原遥斗』。
遥くんの何を話してるのか気になったから聞いたら少し間が開いて話始めた。
「なんかさ、昨日、遥くんと隣のクラスの奥田さんが一緒にいるとこ見た子がいて……。奥田さんって比奈乃の…」
“昨日って、確か遥くん用事があるって…。え、それは私を差し置いて由香と遊ぶ為だったの?由香も明日は無理って言ってた。2人とも私を騙してたの?”
「その話ほんと、なの…?」
「うん、確実に2人だったって」
「酷いよねー!比奈乃の彼氏なのにさ!」
「どうせ奥田さんが遥くんのことたぶらかしたんだよ」
信じたくない真実に私は頭が真っ白になった。