雨音、ときどき虹色。
「紗央莉ちゃんいーなぁー」
「え?なんで?」
私はお弁当の卵焼きを箸でつつく。
「成瀬くんと副委員長やれてさー」
「?」
「成瀬くん、すっごいかっこいいって、
1年のときから注目されてたじゃん!
ミスター1位だし!」
「ふーん…
あんま覚えてなかったなぁー…」
成瀬くんとは1年でクラスは一緒じゃなかったから、名前は聞いたことある。
そのくらいの知識しかもってなかった。
「でも、私そういうの興味ないし…」
「もったいない!紗央莉ちゃんかわいいのにー」
「かわいくないよ」
成瀬くん…か
あんまり男子とは関わりたくなかったな…