迷う気はあるか




『…………』




「どうしたの?鬼聖」




『何か来る』




「え?」




鬼聖が何も無いところを


扇子でパンッと叩いた






《キィeeeEE!!》





この世のものとは思えない



叫び声があがった





「何?苦しそう!」





『安心しろ



我の扇子には祓う力があるのだ




成仏するであろう』





叫び声は消え




もとの静けさに戻った





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