迷う気はあるか





私は恐怖感とともに



ある思いを抱いていた





彼?が寂しそうにみえる



母親をなくしたのは寂しいだろうし




辛かっただろう




「あ!」




【なんだ、騒がしい奴だな】





「もしかしたら出られるかもしれないのよね」





【まぁ、な



10分の1の割合でな】





「う゛」





私は扉を押してみた





………開かない





引いてみた




……開かない





【無理みたいだな】





彼?はせせらわらった




お面をしてるからわからないが




てゆうかどうやって



私を見てるの…?





【おまえ、名前は?】





「え…?美奈子だけど」




【そうか…名など聞いてもくだらんが



まぁ、我が喰うか



おまえが死ぬか


でていくかまでの間だ】



「…残酷なこといわないでくださいよ




ところであなたの名前は…?」





【3万年前にとうに捨てた…


が、最近は



鬼聖〈キセキ〉と呼ばれている】




「鬼聖さんね…




狐なのに何で鬼?」





【時には鬼のように恐ろしくなる


という意味だ



だから



鬼なのにおがめられる者


聖なる鬼で鬼聖だ】





「へぇ………」





ある意味豆知識なのかな?







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